歯周病とは
歯周病とはお口の中の細菌がポケット(歯と歯茎の間の溝)の奥まで達して増殖することにより、歯を支える骨が減ってしまう感染症です。普段、痛みは出ないため発見が遅れてしまう傾向があります。
また、歯周病は人類史上最も感染者数の多い感染症とされていて、日本でも50代の約半数が感染しているといわれています。
日々の歯磨きと定期的な歯周病検査及び歯石や着色の除去が予防に効果的です。
予防と治療
まずは歯周病検査を行い、その結果に応じて歯石や着色の除去等を行います。定期的に検査を行い、改善がみられない場合は更なる専門的な治療が必要になることもあります
全身への影響
近年の研究で歯周病は全身の健康にも大きな影響を及ぼすことがわかっており、糖尿病、心臓血管系疾患、呼吸器官系疾患、消化器系疾患、低体重児出産などにも関わって来ると論文でも多数取り上げられています。
歯周病を予防することで、より健康な生活を送ることができます。
歯周病の進行
- 健康な状態
- 健康な歯肉の状態として、薄いピンク色、歯と歯の間に歯肉がある、弾力があり引き締まっているなどがあります。
- 歯肉炎
- 歯肉が赤色になったり、歯と歯の間の歯肉が膨らんでいたり、ブラッシング時に出血が見られたりすると歯肉炎の疑いがあります。歯肉炎は、腫れた歯と歯肉の間にプラークが溜まることで悪化していきます。
- 歯周炎
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歯肉が赤紫色になったり、歯と歯の間の歯肉が大きく腫れていたり、ブラッシングで出血や膿がでるなどの場合、歯周炎になっている可能性があります。
歯と歯肉の間が広がり歯石がつく、歯肉が退縮して歯が長く見える。歯周ポケットが深くなり歯槽骨が溶けるなどの症状も見られます。
- 末期
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進行が進んでしまい末期の状態になると、歯肉は下がり、骨が溶けた状態になり、やがて歯は抜け落ちてしまいます。
こういった最悪の状況になる前に、しっかりと予防・治療を行うようにしましょう。